私たち特長

「はじめに眼ありき」
眼に合わせる、という考え方

日本のコンタクトレンズ装用人口は、1,800万人にものぼると言われています。

では、装用されている方全員に、そのコンタクトレンズは合っているのでしょうか?

私たちのコンタクトレンズ作りはこの発想から始まりました。

角膜の大きさや形は、人それぞれ。
しかし大量生産されるコンタクトレンズは限られた規格のものしかありません。

一人ひとり形が違う角膜に、限られた規格のレンズを合わせる。これでは「乾く」「ゴロゴロする」「痛い」「外れやすい」といったトラブルはなくなりません。

私たちは安全で快適なコンタクトレンズを提供しようと、研究・開発に着手しました。

女性が目頭をおさえている様子

一人ひとりの眼に合わせてコンタクトレンズを作る
「カスタムメイドコンタクトレンズ」

コンタクトレンズに眼を合わせるのではなく、その人の眼に合わせてコンタクトレンズを作るにはどうしたら良いのか? 私たちの挑戦はここから始まりました。

コンタクトレンズを個々の眼に合わせるには、角膜の周辺部分の形状を知ることが重要だと考えましたが、創業した当時は角膜中心部2~3mm領域しか計測できる機器がありませんでした。

私たちは試行錯誤を繰り返した結果、1977年に世界で初めて、角膜全域を計測する機器(フォトケラトスコープ・PKS-1000)を開発しました。この機器で撮影した角膜全域の写真をコンピュータで解析し、工場で一枚一枚レンズを作製する方法をとりました。

眼科医の指示のもと、レンズ周辺部の追加加工や処方後の調整をおこなうことにより、その人に合わせたカスタムメイドレンズが完成するのです。

フォトケラトスコープ・PKS1000(1977年開発)

大学病院の約80%、全国の医療機関で取り扱われています

そして、約6万眼にものぼる測定データの蓄積と研究から、様々な症状に対応できるレンズタイプを開発しました。その中には、角膜の形状により処方が難しいとされている強度の不正乱視(円錐角膜や角膜屈折矯正(レーシック)術後等)の方にも安定した装用感が得られやすいレンズタイプもあります。

眼にレンズを合わせていく考えや、処方時に追加加工が指定できる製造技術、さらに細かく眼に合わせていく処方後の調整技術は、多くの医療機関や眼科医に支持を受け、現在では高度な医療を提供する全国大学病院の70%以上、全国の多くの医療機関(病院、個人開業医)で取り扱われています。

また、薬の副作用が原因となる希少難病の眼の後遺症を緩和するレンズの開発を、京都府立医科大学眼科学教室と共同で行い、医師主導治験を経て2016年に商品化しました。サンコンKyoto-CSは、極度のドライアイにより眼を開けられなかったり、角膜の障害により十分な視力が得られない患者さんの生活の質を改善したい、という強い思いを、医療と連携して形にできたコンタクトレンズです。

研究用の器具を持っている様子

みなさまから選ばれる製品・会社をめざして

特殊な症例だけではなく、近視・遠視・乱視・強度の不正乱視など、眼科医からの細かな要望に対応できる製造技術や、調整技術の維持・向上に努めています。

「眼に合わせてレンズを作る」
「調子が悪くなったら、レンズを削って調整する」

この当たり前のことを追求することが私たちの使命、という創業以来の考えは変わることなく、2021年、サンコンタクトレンズは創業から50周年を迎えました。

みなさまから選ばれる製品・会社をめざして。

これからも医療と連携し、快適に装用ができる、安心、安全なコンタクトレンズを作ってまいります。